化学物質の危険性評価試験

化学物質の危険性について粉塵爆発、暴走反応(ARC)などの試験から、摩擦・落つい、着火性・熱分析などのハンドリングに関する試験まで実施しています。
また、可燃性ガス・蒸気を対象としたガス爆発試験および蒸気圧測定を実施しております。

熱分析・ARC・蓄熱貯蔵試験

【熱分析試験(DSC)】

高感度示差走査熱量計はサンプルを加熱または冷却した際に、サンプル内に発生する熱ネエルギーの変化を微量なサンプルでも再現性良く検出することができます。

【暴走反応の測定(ARC)】

断熱条件下での発熱反応の温度、圧力、 時間の関係を測定するために精密に自動化された実験装置です。 自己発熱性物質の製造・貯蔵工程における熱分解等の危険性を実験的に予測するためには、通常「熱分析試験(DSC)」が用いられていますが、これらの試験装置で扱う試料の量は数ミリグラムときわめて小さく、分解温度や分解熱の値が測定時の昇温速度に依存するという問題があります。 ARCでは、断熱下で熱分解させるため、熱爆発の可能性を持つ反応を同定し、その圧力危険性及び熱危険性を評価するためにより有効なデータを提供します。

【蓄熱貯蔵試験】

発熱分解を有する物質について、長時間熱処理または貯蔵する場合の蓄熱自己分解性を調べる試験です。

  • 熱分析試験(SC-DSC)
  • 蓄熱貯蔵試験
  • 暴走反応の測定(ARC)
  • ASTM発火点試験

粉じん爆発の試験

試料が浮遊している状態での爆発下限界濃度・爆発限界酸素濃度および最小着火エネルギーの測定により、爆発性の評価を行います。

ガス爆発試験

可燃性ガス・蒸気の爆発限界を測定します。
試験方法としては、爆発試験容器内に混合ガスを入れ、点火源を作動させて爆発の有無を温度センサー及び圧力センサーで検知します。
混合ガスの濃度を変えて同様の操作を繰り返し、爆発上限・下限回濃度および限界酸素濃度を求めます。
着火方法は「100V白金線溶断法(一般高圧ガス保安規則A法対応)」、「放電スパーク法」となります。

蒸気圧測定

有機溶剤等の蒸気圧を測定を行うことができます。
温度を変えて蒸気圧を測定することにより、蒸気圧曲線を求めることができます。

静電気試験、着火性試験

【静電気試験】

試験試料に対して、所定のエネルギーの放電をすることにより、試料の静電気感度を測定します。

【着火性試験】

試料が各種着火源に対して、着火し易いかどうか調べる試験方法です。
試験方法はBAM(ドイツ連邦材料試験所)の方法に準じ、次の方法で実施いたします。
1. セリウム-鉄火花試験
2. 導火線着火試験
3. 小ガス炎着火試験
4. 赤熱鉄棒試験

機械的刺激に対する試験(摩擦・落つい)

物質に摩擦・打撃を与えた場合、分解または爆発性を有するか否かを調べる試験法です。
試験はJIS K-4810 に規定する方法に準じております。

  • 摩擦感度試験
  • 落つい感度試験

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